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プラシーボ (バンド) : ウィキペディア日本語版
プラシーボ (バンド)

プラシーボ(''Placebo'')は、イギリスのバンドである。1994年ロンドンで結成。
ブリットポップ期のデビューながら、ブリットポップとは完全に趣を異にするグラムロックゴシック・ロック色の強い音楽性は、当時のシーンにおいて異彩を放っていた。その後は徐々にニューウェイヴ色を強めている。
フロントマンのブライアン・モルコは、アイシャドウ口紅といった女性的なヴィジュアル・メイクを施すことでも知られる。
==歴史==
以前ルクセンブルクでアメリカンスクールに通っていたブライアン・モルコとステファン・オルスダルが1994年に地下鉄の駅で再会したのをきっかけに結成。
結成当初、ドラマー不在だったため、スティーヴ・ヒューイットとロバート・シュルツベルグが交代でドラムをたたいていた。その後、ロバートが正式にPlaceboのドラマーとなったがブライアンとの折があわず1996年に脱退、スティーヴが正式に加入した。
最初の2枚のシングルはそれぞれフィアース・パンダ・レコード (Fierce Panda Records) とディセプティヴ・レコード (Deceptive Records) よりリリースされた。その後、バンドはヴァージン・レコード傘下のインディーレーベルであるハット・レコーディングス (Hut Recordings) と契約し、1996年にデビューアルバム『プラシーボ』をリリース。1997年の''Nancy Boy''(デビューアルバム『プラシーボ』からシングルカット)、1998年の''Pure Morning''(2ndアルバム『ウィズアウト・ユー・アイム・ナッシング』からシングルカット)はイギリスで大ヒットし、大きな成功をおさめる。また、英語なまりの流暢なフランス語でフランスのファンを魅了し、欧州での絶大な人気を誇るようになる。
ブラック・マーケット・ミュージック』(2000年リリース)ではあまり大胆な変化は見られなかったが、2003年にリリースした『スリーピング・ウィズ・ゴースツ』ではダンス・ミュージックやエレクトロニック・ミュージックの影響を受け、より大胆なアルバムに仕上がっている。
デヴィッド・ボウイの50歳の誕生パーティーがマディソン・スクエア・ガーデンで行われた際には、''20th Century Boy''を演奏、その後、デヴィッド・ボウイとPlaceboは''Without You I'm Nothing''のデュエットシングルをリリースする。
『Black Market Music (2000)』からのシングルカット''Special K'' のリリースに英音楽業界では難色を示したため(ドラッグ使用を容認したような内容が含まれるので)、最初にオーストラリアでリリースされた。
2004年の秋に、シングルコレクション『Once More with Feeling』をリリース、またウェンブリー・アリーナで一晩だけのコンサートを行った。
2005年の9月にはK.D.Eの元メンバーであったDaniel Waiteと新しいアルバムをレコーディング、2006年3月にはアルバムから''Because I Want You''がシングルカットされた。
2006年3月にアルバム『Meds』がリリースされたが1月にインターネット上にリークされるという事件が起きた。アルバムからは''Because I Want You''および''Infra-Red''がシングルカットされた。
2006年10月、10周年記念コレクターでエディションというタイトルのもと、デビューアルバム『Placebo』がデジタルリマスターで再リリースされた。このボックスセットにはDVDも入っており、ミュージックビデオやコンサート、テレビ出演がおさめられている。
2007年4月、2003年にカバーしたケイト・ブッシュのヒット曲''Running Up That Hill''のプロモーションビデオ撮影のためファンを動員することを発表した。
2007年10月1日に、スティーヴ・ヒューイットは音楽的性の違いを理由に再び脱退。2008年にスティーヴ・フォレストが新加入した。
2009年6月8日に、オリジナルスタジオアルバムとしては6枚目の『Battle for the Sun』をヨーロッパではPIASより、アメリカではヴェイグラント・レコードよりリリース。日本盤はソリタリーマンレコーズより、ボーナストラック1曲、およびメンバーからの日本ファンへのコメント映像付きで6月3日に世界先行発売された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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